体幹・腰部 理学療法大殿筋股関節伸展運動PHE 骨盤荷重伝達障害の評価とアプローチまとめ③〜腹臥位股関節伸展運動(PHE)の機能解剖学的調査〜 2023年2月16日 腹臥位股関節伸展運動(PHE)の機能解剖学的調査 腹臥位で膝関節伸展 0 °位の一側下肢伸展挙上動作(Prone Hip Extension:以下PHE)について機能解剖学的調査をご紹介します。 PHEにおける下肢・体幹筋の運動パターン Kamelら¹⁾は、2021年のシステマティックレビューでPHEにおける下肢・体幹... Rui/forPT
体幹・腰部 理学療法評価リハビリaSLR 骨盤荷重伝達障害の評価とアプローチまとめ②〜ASLRの機能解剖学的調査〜 2023年2月16日 ASLRの機能解剖学的調査 ASLRの機能解剖学的調査についてご紹介します。 ASLRにおける主観的な下肢の重さと下肢・体幹筋活動の関係 岡本ら¹⁾は、11名の男性健常者を対象とした調査で、ASLR時に重いと感じる下肢の反対側の外腹斜筋および中殿筋の活動性低下を報告しています(図1)。 図1 ASLRにおける主観的な下... Rui/forPT
体幹・腰部 理学療法評価aSLR骨盤荷重伝達障害 骨盤荷重伝達障害の評価とアプローチまとめ①〜判定基準(片脚立位テスト、ASLRテスト)〜 2023年2月16日 骨盤荷重伝達障害とは ある課題において要求されるアライメントやバイオメカニクス、もしくはコントロールが最適ではない状態を力の伝達不良(failed load transfer:FLT)¹⁾と呼びます。 「体重を乗せにくい」「下肢の筋力を発揮しにくい」ことを主訴とする機能異常は、骨盤荷重伝達障害(failed load ... Rui/forPT
体幹・腰部 理学療法リハビリアプローチ理学療法士 胸郭の理学療法まとめ⑤〜胸郭に対するアプローチ〜 2023年2月15日 胸郭に対するアプローチ 実際の臨床において、比較的簡単に行えるアプローチ例をご紹介します。 上部腹筋群および上腹部軟部組織のリラクゼーション 【目的】・上部腹筋群の過緊張緩和・胸椎伸展可動域拡大・下位胸郭横径拡張制限の改善【方法】胸郭横径拡張制限のある側の胸郭下縁を把持するように、腹側から背側に向かって手指をやや深く潜... Rui/forPT
体幹・腰部 理学療法評価アライメント胸郭 胸郭の理学療法まとめ④〜胸骨および胸郭アライメント評価、大胸筋の短縮テスト、胸骨下角のアライメント評価、後屈動作評価、呼吸評価〜 2023年2月15日 臨床における胸郭のアライメント評価や機能評価についてご紹介します。 胸骨および胸郭アライメント評価(前額面) 【胸骨側方傾斜の臨床評価】胸骨の側方傾斜を評価します。対象者の正面に位置し、胸骨の頸切痕と剣状突起に触れて前額面上の位置関係を観察します(図1)。目的に応じて、背臥位、座位、立位で評価します。 図1 胸骨の側方... Rui/forPT
体幹・腰部 触診胸郭動画実技 胸郭の理学療法まとめ③ 〜Chest gripping、肋骨の触診〜 2023年2月15日 下位胸郭の拡張機能不全(Chest gripping)¹⁾²⁾³⁾ 下位胸郭の拡張機能不全(Chest gripping)とは、上部腹筋群の過緊張によ り下位胸郭の拡張が制限される状態とされています。 下位胸郭の拡張機能不全は、胸郭の各関節に圧縮力を生み、体幹の伸展・回旋を制限すると指摘されています。 また、後屈時に増... Rui/forPT
体幹・腰部 胸郭筋活動呼吸骨盤底筋 胸郭の理学療法まとめ②〜呼吸時の筋活動、横隔膜の機能解剖〜 2023年2月15日 安静吸気の筋活動 安静吸気では、横隔膜、斜角筋、肋間筋が主に活動¹⁾します(図1)。 図1 吸気筋2)より画像引用一部改変 横隔膜*は、安静吸気の60〜80%¹⁾²⁾³⁾の役割を担うとされています。✳︎横隔膜の詳細は「横隔膜の機能解剖」に後述。 斜角筋²⁾は、第1、2肋骨を引き上げ上部胸郭を拡張させる働き... Rui/forPT
体幹・腰部 理学療法胸郭運動機能解剖 胸郭の理学療法まとめ①〜骨構造、関節構造、運動〜 2023年2月15日 胸郭の骨構造 胸郭¹⁾²⁾は、胸骨、左右12対の肋骨および肋軟骨、12個の胸椎で構成されます(図1)。 図1 胸郭の骨構造①(正面) 第1〜7肋骨は、前方で肋軟骨を介して胸骨と関節構造をなしています。第8〜10肋骨は、仮肋と呼ばれ、直接胸骨には付着せずに第7肋軟骨に合流します(図2)。第1〜10肋骨は、後方で胸椎横突起... Rui/forPT
姿勢 理学療法アライメント正常大腿骨 姿勢・アライメントの基準まとめ⑤〜大腿骨前捻角、膝蓋骨、下腿過外旋、距骨〜 2023年1月4日 大腿骨前捻角の臨床評価 大腿骨前捻角の臨床評価では、Craig’s Test(クレイグテスト)が広く使われています(図1)。 Craig's Testは、腹臥位にて大転子が側方に最も隆起する股関節内旋角度を測定します。正常値は、 約15〜20°¹⁾とされています。 図1 Craig Test(クレイグテスト)2)より画... Rui/forPT
姿勢 理学療法評価アライメント骨盤 姿勢・アライメントの基準まとめ④〜胸骨下角、骨盤前後傾、骨盤帯マルアライメント〜 2023年1月4日 胸骨下角のアライメント評価 胸骨下角とは、左右の下部肋骨のなす角度になります(図1)。正常では、70~90°(左右それぞれ35~45°)¹⁾²⁾とされています。 図1 胸骨下角のアライメント 胸骨下角の狭小は、75°以下とされ、外腹斜筋の過緊張や短縮が原因³⁾として挙げられています。 胸骨下角の拡大は、100°以上とさ... Rui/forPT