動作・歩行 動作分析バイオメカニクス前屈 立位前屈動作のバイオメカニクスと動作分析 2024年7月31日 立位前屈動作の評価意義 立位前屈動作は、臨床において多用されます。 主な目的としては、下肢後面(ハムストリングスなど)の柔軟性評価、脊柱の可動性評価¹⁾、腰背部痛の疼痛再現などが挙げられます。 評価手段として、指先と床との距離を測定する指床間距離(finger floor distance;以下FFD)が挙げられますが... Rui/forPT
動作・歩行 距骨下関節運動と多関節運動連鎖 2024年7月31日 距骨下関節運動と上行性運動連鎖 距骨下関節回内・回外運動に伴う脛骨回旋¹⁾(図1) 距骨下関節の回内運動に伴い、脛骨は内旋します。距骨下関節の回外運動に伴い、脛骨は外旋します。 図1 距骨下関節回内・回外運動に伴う脛骨回旋1)より画像引用 距骨下関節回内運動の上行性運動連鎖 立位で距骨下関節回内運動をすると、脛骨と大腿... Rui/forPT
体幹・腰部 骨盤運動連鎖下行性上行性 骨盤運動と多関節運動連鎖 2024年7月31日 骨盤運動と下行性運動連鎖 骨盤前傾の下行性運動連鎖 立位で骨盤を前傾すると、大腿骨と脛骨はともに後方・内側・内旋方向に動き、結果として、股関節屈曲・内転・内旋、膝関節伸展・外反・外旋、足関節底屈・回内(外がえし)、前足部回外(内がえし)の順で運動連鎖が起こります¹⁾(図1)。動きとしては、大腿骨が脛骨よりも大きくなり、... Rui/forPT
動作・歩行 運動連鎖定義運動連鎖不全 運動連鎖と運動連鎖不全 2024年7月28日 運動連鎖とは 1955年にSteindler¹⁾²⁾は「ある関節で運動が生じると、その運動の影響が隣接関節に波及すること」を運動連鎖(kinetic chain)として発表しました。 運動連鎖の言葉の由来される英語には、kinetic chainとkinematic chainの2つ³⁾挙げられています。 一般的に使わ... Rui/forPT
肩関節 肩関節運動学上腕骨肩甲骨 上肢挙上動作の運動学 2024年7月28日 上肢挙上動作の運動学 上肢挙上動作時の上腕骨運動 挙上動作時、上腕骨は挙上していくにつれて外旋角度が増加していきます(図1)。 図1 挙上動作時の上腕骨運動 挙上角度90°では、肩甲骨面および外転が屈曲よりも外旋角度が大きく、挙上角度120°では、屈曲が外転よりも外旋角度が大きいと報告¹⁾されています。 一方で、屈曲... Rui/forPT
動作・歩行 理学療法士歩行分析臨床 臨床歩行分析の知識と実践 2024年7月23日 実践的な歩行の知識 歩行の機能的単位 歩行の機能的単位¹⁾として、パッセンジャー(乗客;上半身と骨盤)とロコモーター(機関車;骨盤と下半身)が挙げられます(図1)。 図1 歩行の機能的単位と役割 パッセンジャーは、全身質量の約70%を占め、その役割は自らの姿勢を保つことです。アライメントが重要になります。 ロコモーター... Rui/forPT
肩関節 肩関節筋活動屈曲外転 上肢挙上動作の筋活動 2024年6月30日 上肢挙上動作の筋活動 屈曲60°までの筋活動¹⁾ 屈曲60°までの挙上動作では、棘上筋が先行して働き三角筋前部繊維と烏口腕筋が作動します。大胸筋上部繊維および三角筋中部繊維および上腕二頭筋は補助筋として働きます(図1)。 図1 屈曲60°までの筋活動 屈曲60~120°までの筋活動¹⁾ 屈曲60~120°までの挙上動作... Rui/forPT
有料記事 解剖学自律神経内臓自律神経系解剖学 自律神経系の解剖学と内臓の関連性ー分布、内臓モビリゼーション、膜連結ー 2024年5月31日 🔻新・臨床WEBサービス「forPT ONLINE」無料体験実施中!🔻 自律神経系の解剖学と内臓への分布 神経系は末梢神経系と中枢神経系に2大別され、末梢神経系は体性神経系と自律神経系に分けられます。 このうち自律神経系は、内臓の機能に関わるシステムである¹⁾とされ、交感神経系と副交感神... Rui/forPT
体幹・腰部 触診ストレッチトレーニング脊柱起立筋 背筋群の機能解剖学と臨床応用(触診・ストレッチング・トレーニング) 2024年5月26日 背筋群の機能解剖と臨床実践 最長筋 1)2)3)を参考に作成 最長筋は、胸最長筋、頸最長筋、頭最長筋を含む一塊として、脊柱起立筋群の中で最も大きく、最も発達した筋柱を構成する⁴⁾とされます。 固有背筋のうち、脊柱の伸展モーメントの約80%は外側群(最長筋と腸肋筋)が担う⁵⁾⁶⁾とされています。 腰椎の生理的前弯位を保っ... Rui/forPT
体幹・腰部 筋肉触診作用ストレッチ 腹筋群の機能解剖学と臨床応用(触診・ストレッチング・トレーニング) 2024年5月25日 腹筋群の機能解剖と臨床応用 腹直筋 1)2)3)を参考に作成 腹直筋は、骨盤が固定されたときには胸郭を引き下げ体幹を屈曲し、胸郭が固定されたときには骨盤を後傾させる⁴⁾とされています。また、腹直筋の弱化は腰椎の前腕を増強し、慢性腰痛の原因となる⁴⁾とされています。 腹直筋は、臍より上方を腹直筋上部繊維、臍より下方を腹直... Rui/forPT