理学療法

半月板損傷に対する徒手検査法

Louis
半月板損傷の基本的な徒手検査をマスターしましょう!

膝痛の中で、半月板損傷が潜んでいるケースも少なくありません。

今回の記事では、半月板損傷を評価する徒手検をご紹介します。

今回ご紹介するのは、どれも一般に広く知られておりメジャーな検査となっています。

 

 

半月板損傷に対する触診による圧痛所見の評価

半月板損傷例では、関節裂隙の圧痛所見がよくみられ1,2,3)、半月板損傷の評価方法として有用です。

膝関節内側および外側の関節裂隙の触診は簡単にできますので、以下の動画を参考に行ってみてください。

【膝関節内側関節裂隙の触診】


MCLより外側(膝蓋骨側)で内側半月板の前節を、MCLより内側で内側半月板の中節および後節の触診が可能です。

【膝関節外側関節裂隙の触診】


必ずしも半月板が痛いのではなく、関節包の圧痛や関節内の炎症反応として、関節裂隙の圧痛が生じている1)ことも理解しておきましょう。

 

半月板損傷の徒手検査および荷重下テスト

半月板損傷に対する徒手検査は、ApleyテストMcMurrayテストが有名です。

さらに、荷重下テストとして、EgeテストThessalyテストが挙げられます。

【Apleyテスト】

評価方法
対象者は腹臥位となり、検査側下肢の膝関節を屈曲90°とします。検査者は足部を把持し膝関節に圧縮ストレスをかけながら下腿を内・外旋します。疼痛が誘発されたら陽性となります。圧縮ストレスをかけずに行うと疼痛が減弱したり、牽引ストレスをかけることで疼痛の増強がみられる場合は靭帯損傷を疑います。
感度1):56〜66%
特異度1):68〜72%

 

【McMurrayテスト】

評価方法
対象者は背臥位となります。検査者は検査側下肢を把持して膝関節を屈曲とします。そこから、膝関節を内旋または外旋させながら伸展していきます。疼痛が誘発されるまたはクリック音が出現したら陽性となります。内旋を加えながら行った場合は外側半月板後節を、外旋を加えながら行った場合は内側半月板後節を大腿骨顆部に引っ掛けることで疼痛を誘発していると考えられます。
感度1):45〜74%
特異度1):69〜92%
※McMurrayテストはACL損傷がある場合は感度が下がる4)と報告されています。

【Egeテスト】

評価方法
McMurrayを荷重下で再現するためのテストになります。内側半月板に対しては、両下肢を最大外旋位で、外側半月板に対しては、両菓子を最大内旋位として、スクワットを行い、そこから立位に戻ることで疼痛を誘発します。疼痛が再現されたら陽性です。

【Thessalyテスト】

評価方法
対象者は検査側下肢で片足立ちなり、膝関節を約20°屈曲します。検査者は、対象者の両手を支えバランスの補助をします。そこから体全体で左右へ回旋させ、関節裂隙への不快感やロッキング、引っ掛かり感が生じるか確認します。いずれかの所見が見られると陽性になります。

このほか、膝関節伸展強制時痛は、半月板前節の損傷評価に用いられます6)。自動または他動で膝関節伸展をした際に、関節裂隙部に疼痛がみられるかを確認します。

半月板損傷後の身体的特徴として、関節運動時のクリック音や弾発現象の出現または頻度の増加が挙げられます。弾発現象は、クリックとともに起きる現象で,関節運動時に脛骨大腿関節面に損傷半月板が入り込むことで起こります。これは半月板損傷後の慢性期に起きることが多い5)とされています。

実際の臨床では、今回ご紹介した半月板損傷に対する徒手検査と合わせて、実際に疼痛が生じる動作を分析することで、疼痛要因となっているメカニカルストレスを抽出していきましょう。

 

今回の内容に関してnoteのご紹介

今回の内容はforPTの限定note『膝関節痛の理学療法①ー半月板由来の疼痛に対する評価とアプローチー』より一部内容を抜粋しています。
内容の半分以上を無料で公開しているのでぜひ読んでみてください。

 

参考・引用文献
1)熊井司,他;軟部組織損傷・障害の病態とリハビリテーション 組織特性に基づくアプローチ法の構築.株式会社メディカルビュー社,2021.
2)青木治人:スポーツリハビリテーションの臨床.株式会社メディカル・サイエンス・インターナショナル,2019.
3)Hegedus, Eric J., et al. "Physical examination tests for assessing a torn meniscus in the knee: a systematic review with meta-analysis." journal of orthopaedic & sports physical therapy 37.9 (2007): 541-550.
4)日本理学療法士協会:膝前十字靱帯損傷 理学療法診療ガイドライン.http://www.japanpt.or.jp/upload/jspt/obj/files/guideline/09_knee_cross_damage.pdf .最終閲覧日2021.5.23.
5)高橋邦泰. スポーツ理学療法で必要となる整形外科徒手検査と徴候. 理学療法科学, 2008, 23.3: 357-362.
6)Hagino, Tetsuo, et al. "Footballer's lateral meniscus: anterior horn tears of the lateral meniscus with a stable knee." International Scholarly Research Notices 2011 (2011).

 

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