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外反母趾におけるアライメントの特徴
外反母趾の発生、増悪に関わる要因として母趾列のhypermobilityが注目されています¹⁾。
健常群と外反母趾群の比較によって、非荷重位から荷重位への近位骨に対する末梢骨の変位について報告が様々なされています(図1)。
図1 外反母趾における荷重時の骨アライメント特徴
以下は、外反母趾群における有意な変位を示しています。
距舟関節は、距骨に対して舟状骨が背屈します²⁾。
第1足根中足骨関節(TMT関節)は、第1中足骨が内転・背屈・回内し、第1中足骨頭は背内側に大きく偏位します¹⁾²⁾³⁾⁴⁾(図2)。
図2 外反母趾における荷重による第1中足骨の偏位
3)より画像引用
第1中足骨自体は、基部に対して骨頭が内旋かつ外反し、捻れています¹⁾⁵⁾(図3)。
図3 対照群と外反母趾群における第1中足骨の捩れの比較
5)より画像引用
進行した外反母趾では、基節骨と末節骨は強く内旋し、種子骨は中足骨底面の滑走床より逸脱します¹⁾。
外反母趾の保存療法
日本整形外科学会診療ガイドライン⁶⁾では、外反母趾に対する保存療法として、靴指導、運動療法、装具療法、薬物療法が挙げられています。
靴指導
2016年のシステマティックレビュー⁷⁾では、ハイヒールと外反母趾の関連性が示されています。
また、20~39歳の間に先の細い靴を履いていた女性は、50歳以降に外反母趾となるリスクが高かった⁸⁾⁹⁾と報告されています。
重症度に関わらず、外反母趾に対する靴の指導内容には以下が挙げられています。