アキレス腱痛症の原因となるメカニカルストレス
入谷¹⁾は、アキレス腱炎およびアキレス腱周囲炎、アキレス腱付着部炎の観察において重要な点は、足部構造が強固なタイプと柔軟なタイプがあり、各々のタイプのメカニカルストレスを減じることであると述べています。強固な足部は後足部がかなり回外位にあり、柔軟な足部は後足部がかなり回内位にあります。
園部²⁾は、足底筋膜炎とアキレス腱炎が生じる原因として、以下の3つのタイプに大別しています(図1)。
図1 足底筋膜炎とアキレス腱炎が生じる原因3つのタイプ
①足部構造が柔軟であるためにメカニカルストレスが生じるタイプ ②足部構造が強固であるためにメカニカルストレスが生じるタイプ ③足部回内に伴いメカニカルストレスが生じるタイプ |
①足部構造が柔軟であるためにメカニカルストレスが生じるタイプ¹⁾
立脚後半相の踵離地が遅延し、TStでの過度な背屈位および足部アーチが低下した状態で蹴り出しを行うことで、足底腱膜が伸長され痛みを生じさせます。また、過度な背屈位での蹴り出しによりアキレス腱が伸長され痛みが生じさせます(図2)。
図2 足部構造が柔軟であるためにメカニカルストレスが生じるタイプ
②足部構造が強固であるためにメカニカルストレスが生じるタイプ¹⁾
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