側弯症の臨床評価
脊柱側弯症は、脊柱が側方に弯曲し、椎体の側方転位と回旋を伴う病態¹⁾です(図1)。
図1 側弯症患者の背面と脊柱変形
2)より画像引用
臨床評価としては、立位または座位にて脊椎棘突起の触診によるアライメント評価やAdam's test(前屈テスト)が挙げられます(図2)。
図2 側弯症患者の背面、前屈テストおよびレントゲン画像
(腰部左凸、胸椎部右凸(右肋骨隆起)の例)
3)より画像引用
側弯がある場合、前屈テストでは、椎体は凸側への回旋、棘突起は凹側への回旋、肋骨は凸側で隆起します¹⁾(図3)。
図3 側弯症患者の前屈テストにおける
背面の高さ左右差および肋骨・脊椎のアライメント