骨盤(寛骨)を後傾させる組織って何か、いま一度整理してみませんか?
以前に寛骨を前傾させる組織をご紹介させて頂きました⏬⏬
今回はその第2弾で、寛骨を後傾させる組織は何かを紹介します!
なぜ知るべきかや、原因組織を推測する考え方については上記の記事に書いてあるのでぜひ見てみて下さい。
それではさっそく、、、
タイトネスが原因で寛骨を後傾させる筋、靱帯および神経 はこちらです!
- 大腿二頭筋長頭
- 半腱様筋
- 半膜様筋
- 大殿筋(上下部線維)
- 中殿筋後部線維
- 腹直筋
- 大内転筋腱性部
- 同側の外腹斜筋
- 上・下双子筋
- 内閉鎖筋
- 後仙腸靱帯
- 坐骨大腿靱帯
- 坐骨神経
考え方としてはまず、体幹屈曲、股関節伸展に作用する組織は何かなと考えるとわかりやすいです。
股関節伸展および体幹屈曲と寛骨後傾との相対関係
疼痛の原因や荷重伝達の不効率化に寛骨の後傾偏位が影響していると仮説を立てた時には、ぜひ上記の組織をターゲットにストレッチやリリーステクニックを行ってみて下さい。
もちろんどの組織が制限因子か、の評価も短縮テストなどを用いて行っていきましょう。
今回は直接寛骨を後傾させる組織を載せましたが、これに筋膜やアナトミートレインの考え方をプラスすることで、さらに治療の幅を拡げることが出来ます。
そのことについても今後記事を書いていけたらと思います。
情報は随時更新していきます。
参考・引用文献
1)熊谷匡晃:股関節拘縮の評価と運動療法 第1版.株式会社運動と医学の出版社,2019.
2)SCHAMBERGER, Wolf:The Malalignment Syndrome ,Implications for Medicine and Sport.Elsevier Health Sciences,2012.
3)林典雄:セラピストのための機能解剖学的ストレッチング,株式会社メディカルビュー社,2018.
4)A.I.KAPANDJI:カパンジー機能解剖学Ⅲ 原著第7版,医歯薬出版株式会社,2019.
5)John Gibbons:骨盤と仙腸関節の機能解剖 骨盤帯を整えるリアラインアプローチ,株式会社医道の日本社,2019.
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