セラピストが行動を起こせない理由と解決策

行動を起こすには勇気>不安にすること

新しい挑戦をしようとする時、ふと湧き上がるのが"不安の声"ですよね。

「失敗したらどうする?」 「自分にできるのかな?」 「周りの人にどう思われるんだろう?」

そんな声が頭を駆け巡ると、まるで見えない壁に阻まれたように感じ、次の一歩を踏み出せなくなる。セラピストとして、個人の活動を広げたいと思っても、その一歩がなかなか踏み出せない経験はありませんか?

でも、不安は決して悪者ではありません。それは、私たちが危険を察知し、身を守るために備わった能力の一つだからです。不安を感じるのは自然なこと。それでも、不安を理由に行動を止めるのはもったいない。

では、不安を乗り越えるにはどうすればいいのか?

その鍵は、「不安を因数分解して小さくすること」にあります。

不安を分解して勇気を引き出す

セラピストとして、例えばSNSでの情報発信や独自のサービス展開を考えた時、「何かが足りない気がする」と不安を感じるのはよくあることです。でも、その不安が漠然としているからこそ、大きく見えるだけかもしれません。

行動を起こすためには、不安をゼロにする必要はありません。大切なのは、不安と勇気を天秤にかけた時に、不安を小さくして勇気が勝る状態を作ること。そのための3ステップを見ていきましょう。

①不安要素の洗い出し

まず、自分が感じている不安を具体的に書き出してみます。

・発信内容が十分に専門的か?
・フォロワーが思うように集まらないのでは?
・批判されるのではないか?

②不安の具体化

次に、それぞれの不安要素を分解します。

・専門性が足りない?→ 他の専門家の投稿を研究し、自分の強みを活かした内容を明確にする。
・フォロワーが少ない?→ 小さなターゲット層を狙い、少しずつ拡大する。
・批判が怖い?→ 建設的な意見を受け入れる心構えを持つ。

③不安を小さくする

こうして分解された不安は、もう手に負えないものではありません。一つずつ解決していくことで、不安は軽くなり、代わりに勇気が重みを増していきます。

勇気が行動を生む

因数分解によって不安を軽減した後、その隙間から生まれるのが行動する勇気です。そして、最初の一歩を踏み出すことで、その勇気はさらに強くなっていきます。

例えば、日々の臨床で得た知識をSNSで発信するセラピストの方。最初は「これで合っているのか?」と不安に感じながらも、一つの投稿を始めることで、フォロワーが少しずつ増え、セミナーの依頼が舞い込むこともあります。勇気を持って行動を起こした結果、新たな可能性が広がるのです。

行動し続けることで生まれる変化

行動は不安を和らげ、自信を育てます。最初の一歩は確かに怖いですが、その一歩を踏み出した瞬間から状況は変わり始めます。

例えば、新しい臨床技術を学び、それを情報発信で共有しようとするセラピストがいます。初めは「誰も見てくれないかも」と思いながらも、一度動き出せば、自分のペースが見えてきます。その小さな成功が次の行動への原動力となり、不安はさらに小さくなっていくのです。

最後に

不安が完全に消えることはありません。でも、不安を因数分解して小さくすることで、勇気がその大きさを超え、行動を後押しする力に変わります。

不安に直面した時、ぜひその不安を分解してみてください。そして、一歩を踏み出すことで、あなたの知識や技術を必要とする多くの人に届けてください。あなたの行動が、新たな可能性を切り開くことを信じています。