骨盤運動と下行性運動連鎖
骨盤前傾の下行性運動連鎖
立位で骨盤を前傾すると、大腿骨と脛骨はともに後方・内側・内旋方向に動き、結果として、股関節屈曲・内転・内旋、膝関節伸展・外反・外旋、足関節底屈・回内(外がえし)、前足部回外(内がえし)の順で運動連鎖が起こります¹⁾(図1)。動きとしては、大腿骨が脛骨よりも大きくなり、腰椎は伸展(前弯増強)します。
図1 骨盤前傾に伴う下行性運動連鎖
骨盤後傾の下行性運動連鎖
立位で骨盤を後傾すると、大腿骨と脛骨はともに前方・外側・外旋方向に動き、結果として、股関節伸展・外転・外旋、膝関節屈曲・内反・内旋、足関節背屈・回外(内がえし)、前足部回内(外がえし)の順で運動連鎖が起こります¹⁾(図2)。動きとしては、大腿骨が脛骨よりも大きくなり、腰椎は屈曲(前弯減少または後弯増強)します。
図2 骨盤後傾に伴う下行性運動連鎖