理学療法

胸郭出口症候群の解剖学~圧迫・牽引される3か所とは~

胸郭出口症候群に自信を持った理学療法を展開できていますか?

神経症状が絡むと、なんとなくつかみどころがなくて難しいし、とりあえず良い姿勢をとってもらおう!

といった治療展開になっていませんでしょうか?

姿勢を修正することで、症状の改善が得られるケースはもちろんありますが、

それだけでは壁にぶち当たることもあります。

胸郭出口症候群とは、腕神経叢鎖骨下動脈鎖骨下静脈が圧迫や牽引されることで起きる症状の総称です。

あくまで 総称 なので、発生の原因をしっかりと評価し、アプローチする必要があります。

そこで今回は、

基礎となる 胸郭出口症候群の解剖学 について整理していきます!

まず、

胸郭出口症候群で、腕神経叢や鎖骨下動静脈が圧迫や牽引される場所は、3か所あります。

その3か所がこちらです!

  • 斜角筋三角部(斜角筋症候群)
  • 肋鎖間隙部(肋鎖症候群)
  • 小胸筋間隙部(小胸筋症候群)
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胸郭出口の解剖


胸郭出口症候群は、斜角筋症候群、肋鎖症候群、小胸筋症候群のほかに、頚肋症候群(第7頸椎からでる過剰肋骨による圧迫・牽引)を含めた呼び名になります。

そして、

それぞれの特徴が、こちらです。

斜角筋三角部(斜角筋症候群)

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斜角筋三角部

斜角筋三角部前斜角筋中斜角筋との間にできるスペースをいいます。この部位では、斜角筋の過緊張や伸張ストレスによって症状を引き起こす可能性があります。

肋鎖間隙部(肋鎖症候群)

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肋鎖間隙部

肋鎖間隙部とは、鎖骨第1肋骨との間にできるスペースをいいます。この部位では、鎖骨の下制、肩甲骨の下方回旋、鎖骨下筋の短縮や過緊張によって症状を引き起こす可能性があります。(鎖骨下筋は第1肋骨から鎖骨へ付着します)

小胸筋間隙部(小胸筋症候群)

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小胸筋間隙部

小胸筋間隙部とは、小胸筋胸壁との間にできるスペースをいいます。この部位では、小胸筋の過緊張や短縮、伸張ストレスによって症状を引き起こす可能性があります。

いかがでしょうか?

実際の患者さんは、この3か所のうちどこかが問題となる場合もあれば、圧迫や牽引ストレスを多部位にわたって受けている場合もあります。

だから難しい、、、

ですが、

原因をしっかり精査できれば、そこに対するアプローチで症状の改善が期待できます!

原因を追究する方法は、ずばり 整形外科テスト です。

胸郭出口症候群にはたくさんありますよね。

次回は、たくさんある整形外科テストを駆使して、どう評価していくのかをまとめていきたいと思います。

情報は随時更新していきます。

参考・引用文献
1)高橋邦泰,他:整形外科学テキスト 改訂第3版,株式会社南光堂,2012.
2)神野哲也:ビジュアル実践リハ 整形外科リハビリテーション,株式会社羊土社,2014.
3)赤羽良和:肩関節拘縮の評価と運動療法 臨床編,株式会社運動と医学の出版社,2019.

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