理学療法

腰方形筋の機能解剖学とその役割

『腰方形筋って大事そうだけど、いまいちどんな役割かわからないし、臨床では正直着目していません』といった理学療法士は、案外多いのではないでしょうか?

今回はそんな方に向けて、一から学べるよう腰方形筋基礎知識をご紹介していきます。

ではまず、起始停止支配神経髄節レベルから!

 

腰方形筋の解剖学1)

起始

第1~4腰椎の肋骨突起と腸骨稜

停止

第12肋骨と腰椎の肋骨突起

支配神経

肋下神経、腰神経叢

髄節レベル

第12肋間神経

 

腰方形筋(左から背面、右背側面、前面)

 

続いて、作用はこちら!

  • 腰部の同側への側屈
  • 同側の骨盤の挙上
  • 腰部の伸展
  • 骨盤の前傾
  • 腰部の対側回旋
  • 骨盤の同側回旋

 

伸展作用よりも側屈作用が大きく、回旋作用は小さい2)とされています。

また、同側性収縮では腰部を伸展させ、一側性収縮では腰部の側屈や同側の骨盤挙上をさせる3)といった特徴も押さえておきたいところです。

 

呼吸活動においては、

  • 強制呼気時に、第12肋骨を下制させる呼気筋の補助をする作用
  • 強制吸気時に、第12肋骨を固定することにより横隔膜の後方の肋骨部の付着を固定し、胸郭を挙上させるカウンター作用

といった働き4)をします。

 

これらを踏まえ、

腰方形筋は、姿勢制御における胸郭・骨盤運動をコントロール腰部の安定性に寄与する呼吸活動を補助する2-4)役割があります。

 

つまり、

腰方形筋の機能低下がみられると、姿勢のアライメント異常姿勢制御能力(体幹機能)の低下不安定性に伴う腰痛呼吸機能低下といった問題が発生してきます。

何となく、腰方形筋がカラダの中でどんな役割を担っているのか見えてきたでしょうか?

 

ここまで腰方形筋の基礎的な役割を紹介してきましたが、実はとっても奥深いのが腰方形筋です。

 

例えば、

腰方形筋には4つの線維と3つの層があること、左右で筋の特徴が異なること、第12肋骨のアライメントと筋機能不全の関連性など、、、

知れば知るほど、臨床場面で無視のできない存在だと気づくことが出来ると思います。

今後、これらの点や筋機能評価方法についても記事にしていきます。

情報は随時更新していきます。

 

参考・引用文献
1)林典雄:セラピストのための機能解剖学的ストレッチング,株式会社メディカルビュー社,2018.
2)市橋則明:身体運動学 関節の制御機構と筋機能.株式会社メディカルビュー社,2019.
3)NEUMANN, Donald A.: 筋骨格系のキネシオロジー 原著第3版. 医歯薬出版, 2018.
4)柿崎藤泰:胸郭運動システムの再建法 呼吸運動再構築理論に基づく評価と治療 第2版,株式会社ヒューマン・プレス,2017.

 

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