姿勢・アライメントの基準まとめ④〜胸骨下角、骨盤前後傾、骨盤帯マルアライメント〜

胸骨下角のアライメント評価

胸骨下角とは、左右の下部肋骨のなす角度になります(図1)。正常では、70~90°(左右それぞれ35~45°)¹⁾²⁾とされています。

図1 胸骨下角のアライメント

胸骨下角の狭小は、75°以下とされ、外腹斜筋の過緊張や短縮が原因³⁾として挙げられています。

胸骨下角の拡大は、100°以上とされ、内・外腹斜筋の弱化が原因³⁾として挙げられています。

また、胸郭形状の非対称性が増大すると、横隔膜が付着する剣状突起レベルの胸郭可動性を制限し、呼吸機能の低下を招く⁴⁾⁵⁾と報告されています。

骨盤前後傾のアライメント評価

骨盤傾斜角は、上前腸骨棘(ASIS)が上後腸骨棘(PSIS)に対して13°±6°(約2〜3横指)下方に位置する⁶⁾⁷⁾とされています(図21)。

図2 骨盤傾斜角(ASISとPSISの比較)

ただし、上前腸骨棘と上後腸骨棘の比較は、個体差や骨盤形状に左右されやすいとも指摘されています。

そこで推奨されるのが、上前腸骨棘と恥骨結合の比較になります。

正常では、上前腸骨棘と恥骨結合は前額面上で同一平面にある¹⁾³⁾とされています(図3)。

図3 矢状面における骨盤アライメント
(図ではわずかに後傾位)

臨床では、ASISと恥骨結合を触診し、2つを結ぶ線が床面に対して垂直かを評価します。

恥骨結合に対してASISが前方に位置すれば骨盤前傾位、恥骨結合に対してASISが後方に位置すれば骨盤後傾位と判断します。恥骨結合の触診に抵抗感がある場合は、対象者の手(指腹)で恥骨結合を示してもらうとよいです。

骨盤帯のマルアライメント評価

骨盤帯の非対称性(マルアライメント)が腰痛の原因になりうるとの報告⁸⁾⁹⁾は散見されますが、エビデンスに関しては賛否両論です。

ただし、実際の臨床では、骨盤帯のマルアライメント修正(左右差の減少)に対するアプローチによって腰痛などの症状が改善するケースもあるため、その評価方法をご紹介します。

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