股関節の理学療法まとめ③〜レントゲン画像〜

股関節のレントゲン画像

股関節のレントゲン画像では、CE角Sharp角、shenton線、クロスオーバーサインといった指標を見て読み取れるとよいでしょう。

CE角

CE角とは、骨頭中心を通る垂線と骨頭中心から臼蓋外側縁を結ぶ線でなされる角度です(図1)。

画像図1 CE角

Sharp角

Sharp角とは、左右の涙痕下縁を結ぶ線と涙痕下縁から臼蓋外側縁を結ぶ線でなされる角度です(図2)。

画像

図2 Sharp角

日本では、臼蓋形成不全の診断基準は、CE 角 20°以下Sharp 角 45°以上ARO 15°以上の値が広く用いられています¹⁾。

shenton線

shenton線とは、大腿骨頸部の内側を近位に辿る線と閉鎖孔の上縁をなぞる線がスムーズに繋がる線です(図3)。

正常であれば、shenton線はスムーズな弧を描きます。股関節のアライメントが崩れていないかを把握するのに役立ちます(図4)。

図3 shenton線
2)より画像引用

図4 左股関節のマルアライメント
3)より画像引用

クロスオーバーサイン

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