股関節のレントゲン画像
股関節のレントゲン画像では、CE角、Sharp角、shenton線、クロスオーバーサインといった指標を見て読み取れるとよいでしょう。
CE角
CE角とは、骨頭中心を通る垂線と骨頭中心から臼蓋外側縁を結ぶ線でなされる角度です(図1)。
Sharp角
Sharp角とは、左右の涙痕下縁を結ぶ線と涙痕下縁から臼蓋外側縁を結ぶ線でなされる角度です(図2)。
図2 Sharp角
日本では、臼蓋形成不全の診断基準は、CE 角 20°以下,Sharp 角 45°以上,ARO 15°以上の値が広く用いられています¹⁾。
shenton線
shenton線とは、大腿骨頸部の内側を近位に辿る線と閉鎖孔の上縁をなぞる線がスムーズに繋がる線です(図3)。
正常であれば、shenton線はスムーズな弧を描きます。股関節のアライメントが崩れていないかを把握するのに役立ちます(図4)。
図3 shenton線
2)より画像引用
図4 左股関節のマルアライメント
3)より画像引用