非特異的腰痛の理学療法まとめ②〜非特異的腰痛の治療的評価Ⅰ〜

「治療的評価法」とは

治療的評価法(疼痛減弱テスト)とは、一言でいうと治療としても活用できる評価方法です。

具体的には、セラピストの徒手誘導一つに対して疼痛や症状が軽減または緩和するかの効果判定を行い、実際に症状の軽減や緩和がみられた場合には、そのテスト手技を10回程度反復して行い治療として応用するといった流れになります。治療的評価法から得られた結果は、疼痛発生原因を臨床推論する一助になります。
また、肢位の条件設定のみセラピストが提示して、対象者自身に行ってもらう評価法もあります。これらは、動作指導やセルフエクササイズへ反映することもできます。

治療的評価法は、疼痛の出現する動作に対して操作を加えて、症状が軽減または緩和するかどうかを評価して障害を捉えるものです。疼痛減弱テストの効果判定にはNRSを用いると、疼痛の変化を捉えやすいです。

主に徒手療法の分野で発展し、解剖学や運動学のエビデンスに基づき臨床家によって生み出されてきました。そのため「痛みが減ったからよし!」ではなく、「なぜ痛みが減ったのか」をその他の臨床所見とも照らし合わせて解釈できるとよいでしょう。

⚠️「治療的評価法」は動作時痛に対して実施します。

次項では、「非特異的腰痛の治療的評価法」を具体的にご紹介していきます。

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。 ログインは【こちら】. 新規会員登録は【こちら】