足部へのアプローチをするうえで、まずは『足部が正しく機能している状態』をしっかりと把握しておくことは大切です。
今回は、足部機能の基礎について簡潔にご紹介していきます。
足の構造は、
[st-mybox title="ポイント" fontawesome="fa-check-circle" color="#757575" bordercolor="#BDBDBD" bgcolor="#ffffff" borderwidth="2" borderradius="5" titleweight="bold" fontsize="" myclass="st-mybox-class" margin="25px 0 25px 0"]- ウィンドラス機構
- トラス機構
によって骨構造を保持でき、歩行において推進力を得ることができます。
[toc]
ウィンドラス機構
ウィンドラス機構は、足趾MP関節背屈に伴い、足底腱膜の張力が高まり、縦アーチが挙上することで足部の剛性が高まります(下図)。
足趾MP関節背屈時には、短母趾屈筋・短趾屈筋・足底腱膜などが中足骨頭を滑車として前方へ巻き上げられ、それにより第1列と踵骨が引き寄せられます1)。
ウィンドラス機構には、前方への推進力を高める役割があります。
ウィンドラス機構
トラス機構
トラス機構は、ミッドスタンスでの距骨下関節(以下、ST関節)、ショパール関節回内位、リスフラン関節背屈位にて足底腱膜の張力が高まり、衝撃吸収の役割を担います。また、荷重に伴いアーチがたわみつつ、骨構造を保持できます(下図)。
トラス機構は、地面からの衝撃吸収と荷重分散の役割があります。
トラス機構
ちなみにみなさん踵だけで歩いてみてください。
当たり前だと思いますが、ものすごく歩きづらいですよね。
これらの機構があるからこそ人間は長距離移動ができ、二足歩行が可能となっていることが感じられます。
体幹、臀筋、大腿部の筋肉がどんなに発達していても、足部の機能が働かなければ、移動効率を考えると無意味となってしまいます。
それだけ足は重要なんです!
まずは足部に関する基礎知識をしっかりと整理して理解していきましょう。
今回の内容に関してnoteのご紹介
今回の記事は、以下のnoteから一部内容を抜粋してご紹介しています。
臨床経験10年PTの臨床思考を学びたい方は手に取ってみてください。
参考・引用文献
1)安倍浩之:簡単!効率的につくれる新型インソール 運動連鎖アプローチが姿勢・歩行を快適にする.株式会社三輪書店,2012.
forPTの限定noteが大好評販売中!
毎月新作noteをお届けする読み放題プラン(定期購読)がオススメです。
ブログ記事の先行公開(パスワードあり)はこちら⏬⏬
セラピストが支え合える街『PTOT City』はこちら⏬⏬
歩行分析サロンへの入会はこちら⏬⏬
症例の歩行動画を通して動作分析スキルを極めたい方にオススメです。