理学療法

視床出血の手術適応と予後について

自己紹介

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ルイ(Louis)さんが運営している《forPT》で、
ライターをさせていただいている
「やまもと(山元)」と申します。

インスタグラムで、情報発信もしていますので
良かったら足を運んでみてください👣
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今回のテーマについて

今回のテーマは視床についてです🧠

視床と聞くと、感覚障害とのイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか?

わたし自身、学生〜新人療法士時代には、視床出血の方を担当するときには、運動麻痺の確認をしたら、その次は「感覚検査」がきていた者のひとりです。

 

 

みなさんは、視床の役割やイメージはどのようにお持ちでしょうか。

「視床は内包の近くにありますよね」

「視床には多くの核がありますよね」

「視床出血の予後は病巣の大きさによって決まりますよね」

などと、視床についての知識をあげることができた方は、この記事は読まなくても大丈夫です(笑)

 

 


「視床出血の治療が気になる」

「視床出血の予後は良好?不良?」などと

疑問に思った方は、ぜひ読み進めてください(^-^)/

 

 

視床の役割についてのインスタ投稿記事 byやまもと

1000人以上がみた人気の記事です📝

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↓インスタに投稿した内容はこちら
https://www.instagram.com/p/CFacPgfDMLQ/?igshid=rktnu52mpuuz

核については、また別の機会に触れますが、

今回は、視床出血の手術適応や、視床出血の予後についての知識を深めてみましょう!

今回の記事は、書籍や文献を参考に、スライドも挟みながら作成しているので、気軽に読んでくださいね。

では、はじめます😃!

 

 

手術適応の有無について

脳出血で、2番目に多いとされている視床出血ですが、

まずは、手術の適応について考えてみます。

脳出血後の症例を担当するときに、手術有無や治療の経過について考えていますか?

なんとなく、診断名だけの確認で、臨床に臨んではないでしょうか。

 

 

脳卒中は、発症してから、処置をするまでの時間は、予後にも影響すると言われています。

視床出血に関しての処置ですが、外科的手術ではなく、保存的治療の選択がされることが多いとされています。

 

 

実際に、臨床現場にいる方々は、


視床出血の場合は、ほとんど外科的な処置をしていないことに気付いている人も多いのではないでしょうか。

それでは、保存的加療が多い理由わかりますか?

 

 

答えは、
『視床の外側には、内包が存在しているから』ですね。

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みなさんご存知、内包は錐体路(外側皮質脊髄路ともいい、運動を支配する神経)の通り道となります。

外科的治療により、運動を支配している神経を傷つけるわけにはいきません。そのため、保存的治療が適応となるんですね。

 

 

※下の画像で、赤い丸の部分が『視床』です。

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視床出血でも手術の適応となることもあります。

それは、水頭症により脳ヘルニアが切迫する場合です。

その場合は、頭蓋内圧亢進に対する外科的治療の1つである脳室のドレナージが適応となります。

 

 

また、脳室穿破を伴う視床出血に対しては、内視鏡下脳内血種除去術が適応となります。以下に文献を貼っておくので確認してみてください。

文献:脳室穿破を伴う視床出血に対する
内視鏡下脳内血腫除去術のアプローチについて
https://www.jstage.jst.go.jp/article/scs/44/3/44_235/_pdf/-char/ja

 

 

⇓手術適応についてまとめたスライド📝

 

 

保存的治療について

保存的治療には、血圧の管理が重要視されています。

保存的治療では、

急性期の場合、血圧は収縮期血圧180mmHg未満、

平均血圧130mmHg未満を維持することが目標とされます。

理学療法リスク管理マニュアル 第3版 

 

 

そのために、高血圧性脳出血の場合には、血圧コントロールが重要です。

この血圧コントロールが不良となってしまうと、再発のリスクが上がってしまいます。

特に、発症してから6時間以内の時期には、続発して脳出血が起きやすいとも言われているため、かかわりには注意が必要ですね。

 

 

脳卒中後の症例を担当するときは、

診断名をみるだけの判断でなく、

どんな処置(手術)をしたのか、
治療までにどれくらいの時間がかかったのか、
どんな治療薬が使われているのか、
出血量はどの程度だったのか、

などを知ることは
予後予測する上でとても重要な情報です

それでは、予後についても触れておきましょう!

 

 

予後について

脳出血の中で、
2番目に多いとされている『視床出血』ですが、

予後については、

病巣の大きさと比例して、決まると言われています

 

 

↓前田の文献をもとにして作成したスライドで確認。

予後予測
予後予測2

画像:前田真治の文献より”表2病巣部位と予後予測”をもとに作成

引用:前田真治 我々が用いている脳卒中の予後予測Ⅳ

 

 

視床は、

内包の近くに位置していることもあり、出血の進展具合によって、運動麻痺の程度が異なってきます。

視床出血と被殻出血の方を対象とした研究では、

A:内包後脚にかからず限局しているもの
B:内包後脚にかかるもの
C:内包後脚をまたがるもの
3つに分類して予後を調べたところ

CT所見では、
Aは予後が良好、Cについては予後不良であった
との傾向があったと報告しています。

参考:視床・被殻出血の予後予測 CT所見からの機能予後.神田勝彦ら.
九州理学療法士・作業療法士合同学会誌

リンクを貼っておきますね⇒https://ci.nii.ac.jp/naid/130006984292/

 

 

出血の進展具合については、
スライドで確認しておきましょう!

※CT画像では、出血の部分は、白くうつります。

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上のスライドについて解説しますが、

左側は視床に限局した出血

(予後は、出血の量によって変わる)。

右側は内包まで進展しており、
脳室穿破をしやすいともいわれ、予後は不良なことが多いです。

内包の位置も確認しておきましょう!

 

⇓内包の位置をスライドで確認

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⇓脳画像の見かたについてはこちら⇓

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、視床出血の手術適応と予後についてまとめてみました。

脳画像をみれるようになることで、介入の仕方も変わってきますし、

治療までの経過や出血層の進展具体を知ることで予後も変わってきます。

 

 

ぜひ、臨床(実習)でも意識してみてみてくださいね(^^)!

 

 

視床についての機能解剖は、とても面白いです(^^)/

視床の重要な核についても、2020年のうちに発信するので楽しみにしててください!

 

 

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Note紹介

今回は、視床出血についての知識を書きましたが、

以前、脳卒中リハビリテーションにおける『離床』をテーマに、10000文字以上で記事を書きました!!

有料noteですが、こちらもあわせて読むと、さらに、さらに、脳卒中リハビリの知識が深まると思います。

良かったら、チェックしてみて下さい😄!

https://note.com/forpt/m/mf5852a77d5a0

 

 

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脳の可塑性〜局所性変化について〜

 

 

参考にした書籍

◎病気がみえるVol.7 第1版 脳・神経 MEDICMEDIA

◎リハに役立つ脳画像 コツさえわかればあなたも読める 大村優慈, 酒向正春 メディカルビュー社 

◎理学療法リスク管理マニュアル 第3版 聖マリアンナ医科大学リハビリテーション部 三輪書店

 

 

今回もご覧いただきありがとうございました。

fin.

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