リハ職に向けたお金の知識〜ふるさと納税ってお得なの?〜

リハ職は専門職であり、お金や経済について養成校で学ぶ機会が少ないと思います。(自身の養成校ではそうでした。)

 

そこで、今回は病院で働いている方やお金について学んだ事がない方でも、気軽に行いやすい入門編である“ふるさと納税”について記事を書かせていただきます。

「聞いたことあるけどめんどくさいんじゃないの?」「本当にお得なの?」「いい物はあるけど高いしな・・・」などの不安を取り除けるような記事になるよう頑張ります!

 

 

税金とは?

ふるさと納税を語る上で外せないのが、“税金”についてです。

 

皆さんは税金に対してどのようなイメージがありますか?

 

普段の買い物で消費税を取られ、所得税、住民税を毎月の給与から引かれ、義務とはいえマイナスなイメージが強いのではないでしょうか。

 

そもそもどのような仕組みで引かれているかわからないまま、引かれるのは少し嫌ですよね。

 

そこで、収入に関わる所得税住民税に関して大まかに説明させていただきます。

引用:https://mynavi-agent.jp/helpful/money/payslip/

 

給与明細でも、上の図のようなところに書かれており、しっかり引かれていますよね。

私の場合、所得税約6000円、住民税15000円です。多くのセラピストがだいたいこれぐらいの金額だと思います。結構大きいですよね・・・

 

 

これには、算出方法がありますがややこしくなるためここでは、方法のみの記載とするので興味があれば是非ご自身のものを計算してみてください!

 

一度自身の給与明細を確認し、自分自身がどれくらい支払っているのか確認するのも大切だと思います。

知っている上で引かれるのと、知らずに引かれるのでは少し気持ちが変わりますよね。

 

所得税・住民税の対象となるのは、以下の図の課税所得に対してです。

課税所得は、以下のように求められます。ややこしいので以下の図をご参照ください。

 

課税所得を求める前に、そもそも所得や控除とは何か確認しておきましょう。

所得」とは収入から、必要経費(会社員の方は給料所得控除※1)を引いたものになります。 
※1:給与収入が360万円〜660万円だと収入金額×20%+54万円

控除」とは、金額などを引き去るという意味があります。


所得控除
には、生命保険料控除、配偶者特別控除などがあります。所得控除に関しては、節税と関わるため、以下の節税の話で説明していきます。

 

会社では、12月に1年間の給与総額をもとに税金の計算を行います。

その際に、1人1人の所得控除を行います。→このことを「年末調整」と言います。

これにより、1年間で払う所得税が決まり過払い分は返金される仕組みとなっています。

 

次に住民税についてです。

住民税は所得割(定率)と均等割(定額)を合算して求めます。

所得割:道府県民税4%+市町民税6%=10%

均等割:道府県民税1500円+市町民税3500円=5000円

となります。

 

いわゆる節税は、上記の課税所得を減らすことを指します。

 

課税所得を減らす??給料下げるの??やだな・・・

 

安心してください!

 

先ほど登場した、「所得控除」を利用することで課税所得を減らす事ができます!

所得控除は、以下のものがあります。

1〜12は上記で触れた年末調整で会社に書類を提出すれば、控除の手続き完了となります。

 

この中でも15の寄付控除に該当する、「ふるさと納税」が誰でもすぐ出来るためおすすめです!

 

 

ということで、今回の趣旨であるふるさと納税のメリットについて説明させていただこうと思います!

 

 

ふるさと納税ってお得なの?

「ふるさと納税って良く聞くけどよくわからない」「なんか色々お肉とか果物とか返礼品でもらえるって聞いたけど高くない?」などの声をよく聞きます。

私も調べるまではそんな感じでした。

 

結論から言うと、お得ですし、会社員の方であれば絶対にやるべき!と私は思います!!

 

なぜお得なのかを、これからご説明させていただきますね!

 

ふるさと納税は先ほど説明させていただいた、所得税と住民税に対し控除を受ける事ができます。

考え方としては、「寄附」という名の税金の先払いに近く、税金自体が減るわけではありません。しかし、翌年度に引かれる住民税の「先払い」が可能となるとともに、2000円で様々な返礼品を受け取る事ができます。そのため、金銭的には節税になりませんが、2000円で金額以上の返礼品を受け取れるため、お得ということです!

 

内訳のイメージとしては、以下の図のような感じです。

引用:https://furunavi.jp/deduction.aspx

 

注意点として、翌年の住民税から差し引かれるという点はありますが、その他は特に注意することはございません。

 

また、控除を受ける事ができる上限金額は、本人の年収や家族構成、お住いの地域によって異なるため確認が必要です。


以下の表を参考に実際の寄附金額を見ていきましょう!今回は、一般的なセラピストの年収である、給与収入が300万円〜550万円を例としています。

※1「共働き」は、ふるさと納税を行う方本人が配偶者(特別)控除の適用を受けていないケースを指します。(配偶者の給与収入が141万円以上の場合)
※2「夫婦」は、ふるさと納税を行う方の配偶者に収入がないケースを指します。(ふるさと納税を行う方本人が配偶者控除を受けている場合)
※3「高校生」は「16歳から18歳の扶養親族」を、「大学生」は「19歳から22歳の特定扶養親族」を指します。
※4 中学生以下の子供は、控除額に影響がないため計算に入れる必要はありません。

 

例えば、「夫婦子1人(小学生)」は、「夫婦」の場合と同額になります。

寄付する地域は、ご自身のふるさと以外でもお好きな地域を選ぶ事ができますし、返礼品で選ぶ事ができます!

クレジットカードでの決算や楽天ふるさと納税で楽天カード決済をすればポイントをお得に貯めることも可能でありとてもお得です!!

むしろ、自己負担額の2000円分のポイントを得ることも可能です!

 

また、税金控除の手続きとしては、会社員のセラピストの方であれば、確定申告をする必要がないと思うので(非常勤など2箇所で所得がある方を除く)「ワンストップ特例制度」を利用すれば簡単に控除を行う事ができます。(※寄付先が5自治体以内の方)

 

 

ワンストップ特例制度とは、返礼品とともに送られてくる書類と申告書類(マイナンバーカード、身分証明書など)を寄付先の自治体あてに郵送するだけで確定申告なしで完了となります。

デメリットとしては、一度に少し大きい額の買い物をしなければならないぐらいなので本当にオススメしかないです!

 

最後に実際の納税サイトとして、ご紹介させていただきます。

⑴楽天ふるさと納税
⑵ふるなび
⑶さとふる

がよく挙げられています。それぞれ特徴があり、返礼品数が異なったり、電化製品や商品券が返礼品としてあったり、ポイントの還元率が高かったりとサイトによる特徴があります。

今回ご紹介したサイトはほんの一部のため、まだまだあります。

 

ご自身の重視するポイントによって決めてみるのが一番だと思います!

我が家は、楽天を愛用しており(ポイントがお得のため)、ふるさと納税も楽天ふるさと納税を利用しています。

 

ぜひ、ご自身で調べてみて下さいね!

 

 

では、最後にまとめにうつらせていただきます。

まとめ

・毎月の給与から引かれている税金に関する計算方法・仕組みを簡単にご説明させていただきました。ぜひご自身の給与明細を一度確認してみてくださいね。

・節税対策として、ふるさと納税を一例としてあげさせていただきました。豪華な返礼品を実質の自己負担額2000円でもらえる素晴らしい仕組みです。是非活用して見てくださいね。

 

今回は、駆け足での説明でしたが、お金の知識は学んでいくことで得をしたり、詐欺まがいな案件に騙されない力が身についたりすることができます。

臨床とは、直接結びつく内容ではないと思いますが、社会人として生活を行っていく上で必要な知識と思いますので、一緒に学んでいきましょう!

 

○参考書籍

1)坂本綾子著 お金の超基本 朝日新聞出版 2018年発行
2)両@リベ大学長著 本当の自由を手に入れるお金の大学 朝日新聞出版 2020年発行

 

✿この記事は、kara/さんが執筆しました✿

 

kara/さんとは・・・

理学療法士
経験年数5年目


経歴

脳神経外科で経験を積み2020年1月より回復期リハビリテーション病院で勤務。
非常勤で整形外科クリニック、訪問リハビリテーション、大学講師歴あり。
現在、資産形成コンサルティング会社でサポートメンバーとして活躍中。
またPT/OT/STコミュニティ『&Therapist』に所属。

 

 

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